静岡市で毎年11月に開催されるアジア最大級のパフォーミングアーツフェスティバル。
「まちは劇場である。そこが文化芸術エネルギーに満たされたとき、人も街も素敵に変わる。」
私たちが思い描いているのは芸術文化創造都市、国際的感幸都市の実現です。私たちの思いは、このフェスティバルを通して多くの人々がアートの素晴らしさに触れ、その必要性に気づき、自らがより創造的な発想を持ち、行動を起こして行けるような街(文化芸術創造都市)になること、そして一年中いつ訪れても、様々なアートに触れられる街であり、滞在することで人々の心がやすらぎと幸せを感じられるような国際的感幸都市になることです。実際、このフェスティバルを通じて育った人達が、アーティストとして表現者になったり、新たなイベントを始めたり他のフェスティバルに関わったりしています。今までの成功におごることなく、常にミッションやビジョンを確認し、進化を恐れることなく新しい挑戦を続けていけば、近い将来きっと、大道芸ワールドカップ実行委員会が描いてきた芸術文化創造都市が誕生していることでしょう。難しく言うと、こうなりますが、アートに触れることで、人もまちも元気にな〜れ。これが、私たちの願いです。
人を元気にする。まちを元気にする。
私たちは、以下の5点を評価目標に、このフェスティバルを始めました。
日常における文化芸術の必要性への理解を深める
文化芸術は、人々の生活に潤いをもたらせたり、感受性を高めたり、多様性を認めたり、コミュニケーションのツールになったり、笑いや感動が心を元気にしてくれたり、自己発見につながったりと、実に様々なチカラがあるものだと信じています。もっと身近に、気軽に文化芸術の素晴らしさに触れて欲しい。そう考え、誰もが通りすがりに観ることが出来る大道芸を核としたフェスティバルをスタートさせました。年々、人々はアートに対する興味を深め、様々な表現を自然に楽しめるように成長しています。
市民の都市経営への参加意識を高める
イベント会社や広告代理店に頼るのではなく、市民の知恵や行動力を集結し、企画から運営までを市民が主体となって行う。スタート当初から変わらない姿勢です。乗らない、踊らない、なんでも辞めようよと言っていた静岡市民が、老若男女関わらず、今では積極的に企画運営に関わっています。年間活動している実行委員は120名、当日ボランティアスタッフは1,000名を超えます。最近では県外からもボランティア参加する人達が増えています。また、2年目から始まった大道芸カレッジは、毎年定員の20名を超える応募があり、現在市民クラウンは400名近くになります。こんな都市は、世界広しといえど静岡以外にはありません。
市民の都市への誇りを高める
大道芸ワールドカップが始まってからは、年々県外、海外からも訪れる人が増え、またメディアへの露出も増え、今では静岡市には欠かせない名物として市民の誇りになっています。ある意味イベントの枠を完全に超え、市民の生活に無くてはならない「祭り」として定着し始めています。
国際都市としての知名度を高める
大道芸ワールドカップを通して、特にフェスティバル関係者、アーティストの中では、その名は知られるようになっています。海外からのフェスティバル参加希望は、年々増え、静岡を大好きになってくれるアーティストも多く、リピート参加してくれています。ここ数年、海外からのフェスティバルディレクター、旅行者も増えています。まさにシティプロモーションの目玉商品であるといえます、また、フェスティバル間での交流も始まっています。
結果として静岡市へ人が集まり経済が活性化する
毎年、フェスティバル開催期間に訪れる人は、4日間で150万人を超えています。経済波及効果は2007年の調査で22億円と算出されました。また、大道芸をきっかけに初めて静岡を訪れた人が、まちの魅力に触れ、別の機会に訪れるといった、間接経済効果も非常に高いと言われています。
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